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景気の実感
その動向はつかみにくいもので、景気と言うのは、後から振り返れば良かったのか悪かったのか判断も出来ますが、現在そのものでは見えにくいものだからかもしれません。
元々、景気と言う言葉自体、例えば英語などでは正確に現すことが出来ないようにも言われるほどですから、本来、大変日本的なつかみにくい事柄なのかもしれません。
景気の動向が気になるのは、そんなにつかみにくいものなのに、それが自分の未来の有り様を確定しかねないからでしょう。
たとえば私などは微妙にメディアや出版の仕事を手掛けていますが、景気の動向によって企画の通り方は無論、書籍などの売れ筋も大きく作用されます。
それも、実際の景気の動向と言うよりは、景気の動向を計ろうとする人々の心情によって左右されると言う感じの方が強いかもしれません。
景気が悪い方が売れる書籍も当然ありますし、景気の良さの向かう方向で、無論売れ筋も変化します。
景気の動向を読むのは、紛れもなく経済の学問上のことでしょうが、時々、まるで長期に渡る天候か何かのように感じられないでもありません。
変わりやすいお天気の方が、まだ予想しやすいかもしれませんが。
景気の循環
景気が上昇している状態を「好景気」、逆に景気が下降している状態を「不景気」と主に呼んでいます。
景気循環は、回復、好況、後退、不況の4局面に分割する考え方(正常な水準から出発し、好況、後退、不況、回復を経て、正常な水準に戻るまでを1循環)と、拡張局面と後退局面の2局面に分ける考え方(景気拡大の最高点が山、後退局面の最悪時点が谷で、谷から谷までを1循環)があります。
景気循環の種類には、
主に企業の在庫変動に起因するとみられ、短期波動とも呼ばれる約40ヶ月の比較的短い周期の循環「キチンの波」。
中期波動とも呼ばれる約10年の周期の循環「ジュグラーの波」。
建設需要に起因するサイクルで約20年の周期の循環「クズネッツの波」。
長期波動とも呼ばれる約50年の周期の循環「コンドラチェフの波」。
があります。
景気は回復傾向
様々な数字が並べられ、確かにそれだけを見ていると、景気は回復しているのだろうと思われるのですが、さて実際としてはどうなのでしょうか。
景気の回復はとりもなおさず、人々の購買意欲の向上だと本来は位置づけたいからです。
もちろん、景気がいいからと人々が何でも購入するわけではありません。景気が悪い時だから売れるものや、景気の悪さの故でつい売り手の言葉に乗せられるような購入の仕方がなされる時もあります。
しかし、概ね景気が回復してくると購買意欲は自然と高まり、人々が消費を活発にするようになり、それがまた景気を良くする、そう言う流れだと思いたいものです。
ですが、現在の購買意欲は、今一つ伸び悩んでいるような気もします。
以前のバブルが弾けた時の教訓が、無意識に人々の心の底に残っているのでしょうか。人々が妙に消費に対して控えているように思えます。
逆に、大変に危機感に訴えられることに弱いようで、これでおれおれ詐欺などに繋がっているのかもしれません。
景気の回復が健全で確たるものだと思えるのはまだ先の話でしょうか。
景気動向指数
DIでは、先行指数、一致指数、遅行指数の3つの指数が使われます。
それぞれ、
先行指数:数ヶ月先の景気の動き
一致指数:景気の現状
遅行指数:半年から1年遅れで反応する指数
を示します。
景気動向指数は、景気が上向きか下向きかを総合的に示す指標で、景気動向指数には、DIとCIとがありますが、通常利用されるのは、DI(ディフュージョン・インデックス)です。
DIは、景気の拡大を示している指標の割合です。
3ヶ月前との比較を用い、拡大を示す指数の数を数えて、採用している指数の数で割り、割合を出します。50%が、景気転換点の目安です。
一致指数が3カ月以上連続して50%を上回っていれば、景気拡大局面、下回っていれば後退局面とみることができます。
CI(コンポジット・インデックス)は、景気動向を量的に把握することを目的とします。
景気変動の波
バブル前とバブルその後、そして今と、奇しくも仕事をしてきて、その波に乗っている最中は無論分からないものですが、少し経ってみると、その変動の様が明らかなことにやっと気付くと言った感じです。
景気は循環的に変動が見られると言われ、局面の見方などは色々あるようですが、仕事をしている者とすると自分を含めた人々の購買意欲に顕著に見られる波が、そのまま景気の変動の一端ではあるなと感じられます。
景気が悪いと言われる前に、購買意欲が無意識的にも控えられたり、また、景気が良いと言われる前に、購買意欲があがったりするのは、もしかしたら端的な女性心理の現れなのかもしれませんが。
バブルの時期などは、誰しもがまるで狂ったように消費し、そして一度バブルが弾けると、必要と思われる者まで買い控える感じでした。
現在、やっと人々の購買意欲も上がってきてはいるようですが、バブルの弾けた時の後遺症でもあるかのように、思うようにはいかず伸び悩んでいる面もあるように思います。
景気の変動はこんな些細な人の気持ちの一端から、波のうねりになるような気もします。











